なるほどこばなし~暦(こよみ)語源について

桜の花びらが舞う美しい季節となりました。
コロナ禍は慎まれた花見が嘘の様に各地で花見をされている光景を目にしました。

5月を目前に名入れカレンダー総文堂も来年2026年の名入れカレンダー販売に向け既に準備が整いました。

商品ご紹介の前にそもそも暦(こよみ)について少し調べてみました。

 

【暦(こよみ)の語源】

「暦」を「こよみ」と呼ぶ語源は「日(か)を読む(よむ)」だと考えられています。
「読む」は「数をかぞえる」という意味を持ち、「数む(よむ)」とも書き表されます。
つまり「暦」とは「日を読む」=「日をかぞえる」ことを意味した言葉なのです。

『和訓栞』曰く「日読(かよみ)」で
「歳月日時を細かに数へしるせしもの」で1日・2日と日を数えることを意味します。

『和訓栞』(わくんのしおり)とは
谷川士清が編纂した国語辞書。江戸時代に編纂され、明治にかけて刊行された)

「日」という漢字には、「五日(いつか)」や「十日(とおか)」といった具合に、数をかぞえるときに使われる読み方です。
ここに「かぞえる」の意味を持つ「読む」が加わり「日読み(かよみ)」という言葉が生まれました。
この「かよみ」という言葉が次第に変化して、「こよみ」と呼ばれるようになったと推測されているのです。

また、江戸時代に活躍した国学者「谷川士清(たにがわ・ことすが)」は、
「こよみ」の「こ」には「詳しく(細かく)」という古い意味があり、
そこに「よみ(=数をかぞえる)」を加えることで「月日を詳細に数える」という意味が
込められているという説を唱えています。

ちなみに、日本で「こよみ」という読み方が誕生したのは、
西暦974年頃のことだといわれています。時代でいうと、平安時代の中期にあたります。

【日本で暦を作った人は誰?】

渋川春海(1639-1715)
江戸時代に日本独自の暦を作り、日本初の天文学者と言われています。
新しい暦を編纂した功績により幕府より初代の天文方に任命され、天の動きを
正確に理解するために自ら装置を作り観測を行いました。

 

【世界で一番古い暦は何?】

「古代エジプト暦」
今から6000年も前の暦です。
今使われているこよみのもとは西暦前46年ユリウス・カエサルがローマで定めました。

【暦(こよみ)まとめ】

暦(こよみ)の語源が【か を よむ】と知り、確かに二日(ふつか)三日(みっか)と
当たり前に言っている事にも繋がりがあるかと思うと面白いですね。

日本独自の暦は江戸時代につくられたようですが、
古くは中国から朝鮮半島を通じて日本に伝わりました。
大和朝廷は百済(くだら)から暦を作成するための暦法や天文地理を学ぶために僧を招き、
飛鳥時代の推古12年(604)に日本最初の暦が作られたと伝えられているそうです。

改めて考える事もないカレンダーですが、時代を経て現在の形になったようです。